
糸島の夏、Studio Kuraには世界各地からアーティストが集まりました。7月は10か国から14名のアーティストが滞在し、山や海を歩き、地域の人と出会い、それぞれの方法で作品へと変えていきました。
滞在制作、展覧会、福岡での発表、そして日々の小さな場づくり。作品だけでなく、アーティストが過ごす時間や環境もレジデンスの一部です。人が訪れ、暮らし、つくり、地域との関係が少しずつ作品になる。その過程を支える場所として、7月のStudio Kuraを振り返ります。
7月のハイライト
- 滞在アーティスト:10か国・14名
- 成果発表展:7月25日(土)・26日(日)
- アーティストトーク:7月25日(土)14:30〜
レジデンス|14名の制作と、10か国からの視点
フランス、オーストラリア、カナダ、ブラジル、チェコ共和国、ドイツ、メキシコ、ニュージーランド、スウェーデン、米国から集まった14名。糸島の山と海、植物、記憶、文字、音、身体、自然素材を手がかりに、異なる技法と背景が同じ土地で交差しました。
今月の3つの物語
1. 民話が、手仕事の作品になる
Célia Zahraさんの「Itoshima no Yokai」は、糸島の民話やお守りのイメージを、刺繍やビーズなどの手仕事へと重ねる試みです。土地に昔からある物語を、滞在者自身の手で新しい表現へと編み直す時間になりました。
2. Studio Kuraから、福岡のまちへ
7月18日、Noah Dean JordanさんとTania Márquezさんは福岡・薬院のIAF SHOP*で共同プロジェクト「Borders / Fronteras」を発表しました。歩くこと、耳を澄ますこと、土地の記憶やコミュニティとの関わりを、詩・サウンド・フィールドレコーディング・パフォーマンスなどで探る試みです。レジデンスで始まった対話が、福岡のまちへひらかれた一日でした。
3. 制作のための場所も、育てていく
7月末にはHouse 4のアトリエに窓を取り付け、風が通る、より快適な制作空間を整えました。作品だけでなく、アーティストが過ごす時間や環境もレジデンスの一部です。集中して制作でき、地域と出会える場を少しずつ育てることも、Studio Kuraの大切な仕事です。
地域へひらく|はじまりの夜

7月5日にはウェルカムディナー、12日にはプレゼンテーション・ナイトを開催しました。滞在の初めに互いの背景や関心を知り、制作の途中を言葉にする時間です。
場をつくる|アトリエの窓と、次の制作環境

FabLab Itoshima|つくるための技術環境

アーティストの制作を支える技術環境として、FabLab Itoshimaも少しずつ整備しています。7月はCNCの復旧やレーザーカッターのレンズ調整など、設備を安全に使うための記録を公開しました。初心者にも工程が伝わるよう、焦点合わせや試し加工など、失敗を小さくする準備を紹介しています。詳しくはレーザーカッターのレンズ調整入門をご覧ください。
来月に向けて
8月も、レジデンスで生まれる作品と、作品が生まれる環境の両方をお伝えします。糸島での滞在制作、武雄・伊万里との地域交流、FabLabのものづくり、子どもたちの創造的な学びを紹介していきます。
展覧会やレジデンスの最新情報は、Studio Kuraの英語版ニュースでご覧いただけます。つくるための技術環境に興味のある方は、FabLab Itoshimaもぜひのぞいてみてください。
