Nigel Bennet (英国/米国) 2012年9月、2013年8月滞在
ナイジェル・ベネット
ナイジェル・ベネット(1975年生まれ、米国/英国)の作品は研究の成果だけではなく、研究自体も作品の一部とされています。彼の興味は写真そのものより、写真という媒体を道具として使って「表すことが不可能」とされることを見せることにあります。
ベネットはロンドン大学の東洋アフリカ研究学院での社会人類学とアジア言語の言語学の勉強で得た知識のおかげで、科学にとっても美術にとっても興味深い分野に近づけることができました。彼の作品は共同作品であるのがよくあり、社会的ふれあいとコミュニケーションに基づかれています。
詩と科学を組み合わせることで、ベネットの美術研究の中の記号学的なエコーチャンバーは、通常のコミュニケーション媒体が失敗するとき、他人が翻訳に遮られるとき、言語学と意味論が足りないとき、みんなのこころの中で響きます。
Damian Christinger – ギャラリー運営者・キュレーター
2012年に続き二度目の滞在。asian cultural councilより助成を受け滞在制作を行いました。「hakuro」と名付けられた糸島の人・ものを撮影するプロジェクトを行いました。滞在の成果をグループ展「open kura」にて発表しました。