Studio Kuraでは、Mary Galbraithによる滞在制作発表展「Falling for Fukuoka」を開催します! 1か月のレジデンス期間を通してMaryが制作した最新作を展示いたします。
開催日時 2月21日(土)、22日(日) 11:00〜17:00
※21日(土)14:30よりアーティストトークを行います。 皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
以下アーティストからのメッセージです。
彼女が実際に足を運んだ場所だけを描いています。静かな通り沿いにひっそりと佇むカフェ、近所の商店、日々の暮らしのリズムの中で見過ごされてしまいそうな小さな店々。本コレクションに収められた作品はすべて、Maryが福岡で過ごした時間の中で出会った小さなビジネスです。外観の個性だけでなく、その内側に息づく活気や人の温もりにも惹かれて題材が選ばれています。
視覚的に壮麗な建築というよりも、生活の気配が感じられる建物に心を寄せ、彼女はそれらの空間をやわらかく、バラ色がかった視点で捉えます。自身が撮影した写真や記憶をもとに制作し、現実を忠実に再現することよりも、その場所が心に残した感情の痕跡をとどめることに重きを置いています。
ガッシュの持つ力強い不透明な顔料とマットな質感は、色彩や空気感を誇張することを可能にし、現実と美しい記憶との境界をやさしく曖昧にします。その結果生まれるのは、記録と白昼夢のあいだに存在するようなシリーズ。見慣れた風景が、少しだけ魔法にかかったように描かれています。
このコレクションの根底にあるのは、感謝の気持ちです。描いた作品を後日オーナーに届けることで、Maryは小さくも意味深い交流を生み出します。それは、自身の街での体験を形づくった人々や場所への敬意と感謝のしるしです。
福岡を単なる「目的地」として描くのではなく、彼女にとって現れたままの姿——親密で、寛容で、静かに心に残る街として提示しています。
